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温暖な気候、太平洋に面した和歌山県日高郡印南町は、花卉栽培やミニトマト、さやえんどうの名産地として知られています。自然豊かなこの地で農業を始め、当初は葉物野菜を中心としたごく一般の野菜を作っていました。もちろん、今でも白菜やキャベツなど栽培はしていますが、そんな私が和歌山では珍しいホワイトコーンの栽培を始めることに。そのきっかけは、子どもの一言でした。

「お父さん、北海道で食べたホワイトコーンを食べたい!」

以前、家族旅行で出かけた北海道で食べたホワイトコーンの味を忘れられない、もう一度食べたいというではありませんか。
「よしっ!そうなら作ってみよう!和歌山でもホワイトコーン栽培にチャレンジしてみよう!」と一念発起しました。
とはいえ、ホワイトコーンの栽培は素人同然。試行錯誤する日々が続きました。資料を読み、動画を見ながらイメージを膨らませる日々。ホワイトコーンにとって和歌山という環境は問題ないというのがわかったことが救いとなり、とにかく栽培してみようと思い土作りから始めることにしました。とにかく、思いは自分の子どもに食べさせる物なので、もちろん安心安全が最優先。先ほども申しましたが、海沿いで暖かい上に海風によるミネラルの恩恵も受けることができます。また土には牡蠣などの貝殻を石灰にして混ぜさらにミネラル分を補給。土づくりにもこだわり栽培しています。

1〜2月 ミネラル分たっぷりの有機の堆肥を投入して土を耕し
3月〜 2、3ヶ月かけて丁寧に定植
6月初旬から順次収穫し、10月頃まで出荷

2023年は約3万本の美味しいホワイトコーンができあがりました。

和歌山は気候が暖かく、定植の時期をずらすことで、収穫も順次後ろに。6〜10月にかけて収穫ができるという息の長い野菜ということもわかりました。とはいえ、夏場には虫の被害を防がなければいけません。その時には最小限の消毒で虫の被害を抑えるよう心がけています。とにかく子どもが食べるものですから。
そして、当農園で収穫したホワイトコーンの自慢は


【ほどよい甘さ】
【シャキシャキ食感】
【フルーティ】


生で食べても美味しい!(←うちの子はそう言ってくれます)
また、ラップを巻いて電子レンジで4、5分チンする。シンプルなのが素材の味をしっかり楽しめる最高の調理法です。

とうもろこしというと、北海道というイメージが強いですが、紀州・和歌山でも美味しいとうもろこしができると発信したい。この思いから「紀州パール」と命名し、市場に出荷、全国へと広がっています。パールのキラキラと美しい白のイメージは、ホワイトコーンの一粒一粒をうまく表現しているなと自画自賛(笑)大変気に入っています。宝石のように美しい名をつけたからには、見た目だけでなく味も十分ご満足いただけるよう切磋琢磨していきたいと思っています。子どもの一言から栽培を始めたホワイトコーンは、今では全国の皆様に喜んでもらえるようになりました。作り始めた頃は小さかった子どもたちも、今は収穫のお手伝いをしてくれるほどに成長しました。いくつになっても、子どもたちのために安心安全なホワイトコーンを作り続けたい、この美味しさをお客様へ。ぜひうちのホワイトコーン「紀州パール」をご賞味ください。

近年、イベントとして定着したハロウィン。夏が終わればショーウィンドウもハロウィンの飾り付けで彩られます。その時に忘れてはならないのがカボチャのランタン。ハロウィンといえばあのカボチャをくり抜いたお化けを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。当農園では、このハロウィンのかぼちゃの栽培も行っています。とうもろこしとは別の畑を使って栽培しているのですが、この観賞用のカボチャの栽培を始めたのも子どもの一言がきっかけでした。観賞用なので見た目が第一。極力丸くなるよう一方にストレスがかからないよう目を配ることが大切な作業。とはいえ個性的な形を希望する方もいて、お客さまの要望はさまざまです。ハロウィンカボチャの販売は通販のみで対応しています。現在、販売スタートから3年目を迎え、リピートしていただくことも多くなりました。毎年できるのが200〜300程度。1回の購入で10個単位で求められる方も多く、初秋に販売が始まるや否や待ってましたとばかりに購入される方も多い人気の商品です。